DETAIL
店先の老人が言いました。
「貴方が必要としているものはこれかい?」
そういって老人はあなたが一番気になっていたその品物についての物語を語りはじめました。”
〔どこかと繋がるドア〕
老人の店のいたるところには手のひらほどのサイズの小さな扉がいくつもありました。
壁や、机の上、本の上、柱の下。。。
ほとんどの扉は閉まっているのですが、時々開いている扉もありました。
老人は魔法の扉が到着したら、ドアの裏に繋がる世界の名前や宛名を書くようにいいました。
「どこかの扉は繋がりたい世界へと続く。
バックに入れて持ち歩いたり、枕元や、机の上において置くのもよい。人は眠ったり、物思いにふけてる間に、それぞれの扉を行ったり来たりしておるのじゃ」
もし、植木鉢に立て掛けておいた扉が、突然傾くことがあったのなら、あなたの近くに不思議な世界へと続く通路ができたのかもしれませんね。
14×4.5センチ
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