DETAIL
様々な鉱石をセットし銅線で巻き上げたアトランティスコイルシリーズのワンド作品になります。
この魔法の杖のテーマは鉱物のエネルギーを活用していたアトランティスという架空の文明がテーマ。
電気を発する大きなトルマリン(電気石)の丸玉に、電気を通すパイライト鉱石(軸の部分)、そして先端にはナチュラルなブラジル産水晶ポイントを合わせました。
装飾には銅線を巻きつけたまるで鉱物の装置のような装飾をセットし、コッパービーズとマクラメ編みで装飾しました。
(電波をキャッチするアンテナ・パイライト)
今現在実際に鉱物が使われている装置に鉱物ラジオや、時計があります。
鉱石ラジオは、電池やコンセントを使わずに電波を受信し、音を鳴らす仕組みを持ったシンプルかつ画期的な鉱物装置です。その心臓部とも言えるのが「鉱石」の存在。鉱石は、空中を飛び交う電波を受信し、それを人間が聞ける音に変換する仕組みを持っています。
パイライトなどの鉱石はアンテナや回路で拾った高周波の電波を検知します。この電波は、ラジオ放送の情報を運んでいる「信号」になります。
鉱石は電波を電流に変換する役割を果たします。この特性によって、ラジオの回路内で微弱な信号を処理することができます。
鉱石には整流作用(電流の向きを一方向にする働き)があります。これは鉱石内部の分子構造や、特定の鉱石が持つ半導体的な性質に由来します。この作用により、電波の信号を効率よく音声情報に変換することが可能になります。
鉱石は単体で音を増幅するわけではありませんが、電波をキャッチして整えた信号をクリアな音声に変えるための基礎を提供します。鉱石がなければ、ラジオ回路は信号を正確に処理できません。
鉱石ラジオにはパイライトの他にガレナや磁鉄鉱(天然磁石)、斑銅鉱、磁硫鉄鉱、硫化鉄、紅亜鉛鉱、閃亜鉛鉱、自然銅、粒状二酸化マンガンなどがあります。
これらは単なる石ではなくエネルギー変換の能力を持つ特別な素材です。この特性を活用したものが鉱石ラジオになります。
もしクリスタルそれぞれに未知なる様々な波長のエネルギーを検波する性質があるとしたらどんなチャンネルにチューニングしてみたいですか?鉱物を仲介に使うと聞こえる音なんて、なんだか夢が広がりますね。
(安定した水晶の振動)
水晶時計(クオーツ時計)はご存知でしょうか?
時計の中に水晶がセットされたもので、水晶振動子は、正確な時刻を刻む役割を果たしています。
水晶振動子の役割は、電圧をかけると正確に振動する。圧電効果によって電気を発生する。伸び縮みして変形する。周波数(振動数)を発生させることだそうです。
安定した振動を生み出し、他の鉱石がキャッチした信号の調整を助ける。そんななくてはならない存在かもしれません。
(トルマリンの役割)
電気石で知られるトルマリンはエネルギーの変換装置という独特な役目を持っています。
エネルギー生成(圧電効果・熱電効果)
トルマリンの結晶構造には電気的な非対称性があり、外部からの力(圧力や振動)が加わると、結晶の内部で電荷が再分配されます。その結果、表面に電位差が生まれ、電流を発生させることができます。
エネルギーの調整・安定化(静電気の吸収、電流の整流)
トルマリンの結晶内部の極性により、温度変化によって結晶の一端にプラス、もう一端にマイナスの電荷が発生します。なので周囲のエネルギー(熱や光)を利用して電荷を生成し、鉱石ラジオや他の装置でのエネルギー流れを促進します。
外部ノイズの除去(フィルタリング効果)
トルマリンの表面は、外部との摩擦や接触によって静電気を帯電します。この静電気がエネルギーの調整や吸収に使われまた、トルマリンは複雑な六方晶系の結晶構造を持っており、この構造が「エネルギー整流(電流の向きを一定にする)」の役割を果たします。
環境エネルギーの利用(熱、電磁波などの自然エネルギーの変換)
トルマリンは、外部からの電磁波の影響を吸収・調整する特性があり、環境エネルギーの調和に寄与します。トルマリンの特徴である静電特性や圧電性を有効利用したら、外部からのエネルギー(電磁波)を調整することができるかもしれません。
(銅線コイルの役目)
電波をキャッチするアンテナの補助
銅線コイルは、空中を飛び交う電波をキャッチして受信する役割を持ちます。
電波は非常に弱い信号であるため、コイルを使って効率的に集め、次の回路部分に送り込む必要があります。
コイルの巻き数や形状により、特定の周波数を選び取ることができます。
共振回路の一部として働く
銅線コイルは、キャパシタ(コンデンサ)と組み合わせることで共振回路を作り出します。この回路は、特定の周波数の電波を選択的に取り出すフィルターのような役割を果たします。
エネルギーを貯めて放出する(インダクタンス)
銅線コイルにはインダクタンスという特性があり、電流が流れると磁場を発生させます。この磁場が電流の流れに影響を与え、エネルギーを貯めたり、放出したりする仕組みを作ります。
これにより、電波の信号をより滑らかに処理し、回路全体が安定して動作するようにします。
信号の増幅を助ける
銅線コイルは、弱い電波信号を増幅するための磁場を作り出す役割も担います。
コイルの巻き数や形状を変えることで、信号を効率的に増幅し、鉱石や整流素子が処理しやすくなるそうです。
鉱石の種類×銅のコイル巻き数と形状の掛け合わせで様々な性質の鉱物装置が出来上がりそうですね。
※ここに書いてあることはあくまでも鉱石それぞれがもつ特徴と使い方の可能性です。
今回使用した鉱石
イングランドフローライト(イングランド・太陽光で色が変わります)
ラピスラズリ(アフガニスタン産)
ブラウントルマリン(ネパール)
ソノラサンライズ(メキシコ産)赤い部分が多めなのでキュープライト(赤銅鉱)
ダイオプテーズ(コンゴ産)
パイライト(ペルー)
ブルートルマリンインクォーツ(ブラジル産)
先端 ブラジル産水晶ポイント
軸 ペルー産 パイライト
丸玉 ペルー産 ブラックトルマリン
様々な鉱石をセットした自然科学と技術の調和を象徴するアイテム、鉱物コイル装置形デザインワンドになります。
アンティーク風にサビ加工を施しています。擦ったり磨いたりするとピカピカになってしまいます。またとれたサビが服につくこともありますのでご了承の上ご購入ください。
こちらは銅線の金属で製作しています。環境によっては錆が進み黒ずむこともありますがそんな時は布などで擦ったり磨いてみてください。
時々鉱石がずれますので中央にセットし直してください。
紐の部分は金属ではなくワックスコードになります。